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「食にこだわってますよね~」って言われるけど
こんな仕事をしていると、
「ファストフード店とか行かないんでしょ~」とか
「無添加じゃないとだめですよね?」とか
「買ってる野菜は無農薬ですよね?」とか言われます。
全然そんなことないですけど。
私は、添加物入りのものも買って食べるし、有機栽培に限らず野菜は買いますよ。
こだわりがないわけではありません。
出来れば無農薬がいいし、無添加がいいと思う、しかしいろんな理由があってこだわりを貫かないことにしています。
食の専門家としてあらゆる立場を経験する義務がある
私は管理栄養士で食に関することを発信している立場です。
いろんな人に情報発信するわけですが、こだわった情報ばかりを発信すればそれは一部の層に対しては有用な情報になりますが、一部の層に限られます。
私が発信したい対象はそこだけではないのです。発信したい層がどんなものを購入しているか、それがどんな味なのかを知らないのに否定するのは私のポリシーに反しています。
食品添加物、農薬は悪か?
無いに越したことはないでしょう。
しかし、使っている人がいる。多くの食品に入っている。なぜか?
では、使っている人は無知で馬鹿なのでしょうか?
そんなことはないと思います。
食品添加物も農薬もそれなりにお金がかかるもの。わざわざ買って使うにも理由があるのです。
そして、それを最終的に買う人がいる。売れるから作る。そんな循環があります。
結局は消費者次第なのかもしれません。だから消費者目線で情報発信がしたいのです。
「食」にこだわりすぎた先にあるもの
「食」について知識を深めいろんなことが分かってくると、何が起こるか?
- 食べられるものが減っていきます。
- 一緒に食べる仲間が減っていきます。
- エンゲル係数が上がります。
かつて、「食」にこだわりすぎるあまり、友達が減り、家計を圧迫するあまり夫婦仲が破綻し、離婚して孤立する知人がいました。「こだわり」を持つことはいいことだと思うし、同じ「こだわり」をもった仲間ができ、価値観を共有することができるメリットもあります。しかし、こだわりだすとストップが効かず、こだわりの仲間のこだわりだ度合いすらも許せなくなりどんどん孤立してしまう人もいます。
自分もそうならないように、他人のこだわりをまず受け入れることからはじめるようにしています。
これは「食」に限ったことではありません。他人とこの地球上で仲良く暮らすためには必要な心掛けだと思っています。
こだわりが間違った方向に走ったり、洗脳されることも
カラダに良いと言われる食べ物があればそればかりを食べ続けたり、影響力の強い人の発信を信じ込んでしまい、その人の言うことなら何の疑いもなく信じた結果、高い食品、調理器具、生活用品を買ってしまったりする事例は私の周りでも良く聞きます。
本人が幸せならばいいのかな、とも思いますが、その人がその悪質な商品やデマ情報をさらに周りの人に広めようとしたらそれはできる限り阻止したいと思います。
未来の食環境は今の私たちの選択によるもの
今の食環境は私たちが選択を繰り返した結果であります。
私たちが選ぶからその商品は作り続けられる。
今の食環境は結果であり過程に過ぎません。未来の食環境がどうなるかは私たちがどんな未来を描き選択するかにかかっていると思います。
そのサポートができるような情報発信をして行きたいです。
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