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サプリメントは本当に必要なのか?

今回はサプリメントの必要性について考えてみたいと思います。

サプリ必要とする判断基準は?

最近疲れがたまる。
自分はビタミンが不足している気がする。
○○が代謝の働きを助けるというから飲んだ方がよさそう・・・。
〇歳以上になったら○○の働きが低下するから補うことを勧められた。

などなど、理由は人それぞれだと思います。
ここで注意すべきは、これらの判断が個人の主観であるということです。
あくまで一般的な話であり、自分に本当に必要か確かめるためには、特定の検査や専門家によるアセスメントが必要です。

サプリメントに期待するほど効果がない。

残念なことに、CMで見るほどの効果はサプリメントにはありません。
TVで有名な俳優さんがすすめると何となくよさそうな気分になり、飲み始めます。
それなりのお金を払って飲み始めるので、それなりの効果を期待しますし、効果があったと思い込むこともあるでしょう。
サプリメントは医薬品ではありませんので効果は医薬品ほどではありませんが、薬のように処方箋がなく摂取するときに自己判断で摂ることが多く、飲み過ぎになりやすいことも注意すべき点です。

過剰症に陥りやすいサプリメント

脂溶性ビタミン

脂溶性のビタミンA、D、Kなどは一度取り込まれると、水溶性ビタミンのように尿から排泄されず体内に留まり過剰症をおこす危険性があるので注意が必要です。
過剰症の事例としては、ビタミンAを例にとると、頭痛、皮膚の落屑、脱毛、筋肉痛、妊婦の場合、胎児の奇形などが知られている。

水溶性ビタミン

ビタミンB群、Cなどの水溶性ビタミンは尿によって排泄が可能なのでそこまで過剰症が重要視されていない。ビタミンC 1000㎎が入った飴など「多いほど良い」風潮がある。
ただし、必要量の十倍、百倍とっても無駄であり、逆に健康被害が報告されているケースもあるので、摂り過ぎないに越したことはない。

腎機能障害を有する者が数 g のビタミン C を摂取した条件では、腎蓚酸結石のリスク
が高まることが示されている 140,141)。ビタミン C の過剰摂取による影響として最も一般的なものは、吐き気、下痢、腹痛といった胃腸への影響である。1日に3〜4 g のアスコルビン酸を与えて下痢を認めた報告 がある。
 ビタミン C の摂取量と吸収や体外排泄を検討した研究から総合的に考えると、通常の食品から摂取することを基本とし、通常の食品以外の食品から1 g/日以上の量を摂取することは推奨できない

日本人の食事摂取基準2020年版 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586563.pdf

薬との飲み合わせ

薬を常用している人は特にサプリメントの摂取に気を付けなければいけません。
例えば、ビタミンKのサプリメントはワルファリンの効果を下げることで知られていますし、ビタミンB6 がフェニトイン(抗てんかん薬)の効果を下げる働きがあります。
必ずサプリを摂る前に、医師・薬剤師に確認しましょう!

サプリが必要なケース

ここまで、サプリメントに対して否定的な意見を多く書きましたが、もちろん必要なケースもあります。

・栄養素が不足しやすい妊婦や低栄養の高齢者
・消耗が激しいスポーツ選手
・何らかの症状があり食事での摂取が難しく、薬を処方するまでもないケース

などです。

その場合も、ただ何となく摂るのではなく必ずアセスメントをしてからにしましょう。

まとめ

栄養はたいがい食事で補うことができますのでよっぽどのことがない限りサプリメントは必要ありません。
ただなんとなく「良さそう」というノリだけで摂っていないか考え直してみてください。
サプリメントをすすめられたら、本当に自分のためにすすめられたものか(ただ売りたいだけのものか)確認しましょう。

本当に足りていないか、専門家(健康面は医師、食事面は管理栄養士)に分析してもらってください。

過剰症のリスク、薬の飲み合わせに注意して正しく利用しましょう!