食品成分値の話-もうすぐ成分値が変わる?

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エネルギー、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどの食品成分値は誰がどうやって決めているのか?どのようにして知ることができるのか?食品成分値について解説してみたいと思います。

目次

食品成分表は文科省管轄

食品成分値は「日本食品標準成分表」で確認することができます。
これは文部科学省が5年(5年の間に必要に応じて何度か更新、変更することがあります。)ごとに更新しているデータです。
もともと、国は「日本食量調査報告」(1886年)、「飲食物並嗜好品分析表」(1909年)、「暫定標準食品栄養価分析表」(1947年)などを公表してきましたが、「日本食品標準成分表」の名称としては1950年が初版となります。
現在2020年8月時点では七訂まで改定されていて、2020年末には八訂が公表予定となっています。

食品標準成分表の数値はインターネットで確認できる!

国が公表しているデータなのでインターネット上で閲覧が可能になっています。
文部科学省の食品成分データベース( https://fooddb.mext.go.jp/ )から検索することができます。

https://fooddb.mext.go.jp/

現在(2020年8月現在)は日本食品標準成分表2015年版(七訂)の情報が最新ですべてのデータや策定にあたってのすべての資料はhttps://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/index.htm
から確認できます。

市販の食品成分表が見やすくて便利

食品成分情報は上記のサイトから確認することができますが、紙媒体でパッと調べたいときに文科省のエクセル情報では見にいので市販の成分表を活用しています。

女子栄養大学出版部 食品成分表

私が長らく愛用しているのは女子栄養大出版部の食品成分表です。実は女子栄養大学は国がこの食品成分データを管轄する前から独自に「食品分析表」を編纂されていたというので大したものですね。
こちらの魅力は本編の成分値が見やすいのに加え、付録の資料が充実しています。

医歯薬出版 食品成分表

こちらの成分表は大きくて見やすいのに加え、とても使いやすい栄養分析ソフトが付いているのがウリです。

もうすぐ日本食品標準成分表2020年版(八訂)の公表

100 食品程度の分析を予定されている。
【選定に当たっての重点的に分析を行う食品の基本的な考え方】
■減塩化等の食品成分の変化が見られる食品。再分析、収載値の更新が必要とされるもの。
■一部微量5 成分(ヨウ素、 セレン、クロム、モリブデン、ビオチン)が未分析のもの。
■よく食べられている食品で成分値に疑義のあるもの。成分値が古く現状に合致していないもの。計算値、推計値であるもの。
■新規食品については前回の更新までに未収載である食品のうち、国民が日常摂取しているもの。
■分析法の変更により成分値が変わるもの(食物繊維、脂質等)。
■素材として用いられる食品の代表的な調理形態に該当するもの。

改定によりエネルギー値が増加する可能性があるもの

今回の改定で食物繊維のエネルギー換算値が新たに追加になることで、繊維が多めの海藻類などの乾物はエネルギーが増加する可能性があります。
多いものでは100kcalを超えてしまいますが、一回資料量に換算すると少ないのが救いです。

https://www.mext.go.jp/content/20191203-mxt_kagsei-000002881_6.pdf

改定によりエネルギー値が減少する可能性があるもの

こちらも炭水化物のエネルギー換算係数が下がる関係で肉類など脂質が多い食品は減少傾向にあるようです。

https://www.mext.go.jp/content/20191203-mxt_kagsei-000002881_6.pdf

まとめ

食品成分値についてどのように作られ公表されているのかについてふれてみました。

・食品成分値は、文部科学省が管轄し「日本食品標準成分表」として公表しています。
・「日本食品標準成分表」は大きくは5年ごとに改定、その間も随時更新されています。
・市販の書籍でも見やすく便利な成分表があります。
・もうすぐ2020年末に八訂の改定が行われます。

食品成分値は随時更新されて数値もどんどん新しくなります。この変化は政府機関、関連の専門機関等の日々の努力のおかげです。
私たちは日本人としての体質に合った食事量の目安を「日本人の食事摂取基準」と定めて健康な生活を送るための指標としていますが、この基準を参考にするにあたっても、食品成分値がなければ「私たちがどれくらいの栄養を摂取しているのか」分からないのです。
更新により大幅に数値が変化することもありますが、全体的にはかなり高い制度の数値と言っていいでしょう。
あとは、これを活用するにあたり、細かい数値にとらわれず、あくまで目安として使うことが大事です。
健康は食事以外の活動(運動やメンタル)と合わせてみることで維持していくことができると思います。

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