ウナギをめぐる現状とは

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ニホンウナギの一生

ニホンウナギは、5年~15 年間、河川や河口域で生活した後、海へ下り。
日本から約2,000km離れたマリアナ諸島付近の海域で産卵する。
産卵場が特定されたものの、研究開始から30数年であり、依然として生態に不明な点が多い。

出典元:水産庁うなぎをめぐる現状https://www.jfa.maff.go.jp/j/saibai/unagi.html

河川等におけるニホンウナギの減少要因

・海洋環境の変動、生息環境の悪化
・親ウナギやシラスウナギの過剰な漁獲

出典:農林水産省「漁業・養殖業生産統計年報」(昭和32年~平成14年)、平成15年以降は水産庁調べ(採捕量は、池入数量から輸入量を差し引いて算出。)
※クロコとは、シラスウナギが少し成長して黒色になったもの

・ シラスウナギの採捕量は、昭和50年代後半以降低水準、減少基調。
・平成22年漁期~平成24年漁期の3漁期連続してシラスウナギ採捕が不漁となり、池入数量が大きく減少。
・同年6月「ウナギ緊急対策」を定めうなぎ養殖業者向け支援やウナギ資源の管理・保護対策。

ウナギ供給量の推移

資料:農林水産省「漁業・養殖業生産統計」及び財務省「貿易統計」を基に水産庁にて推計

・ ウナギの国内供給量は、昭和60年頃から輸入が増加。
・平成12年以降は減少し、近年では約5万トン程度。
・昭和60年頃から、日本への輸出を目的とした中国のヨーロッパウナギの養殖が急成長
・ヨーロッパウナギの資源の減少。
・ 国内で漁獲されたウナギ及び養殖されたウナギの種類はほぼ二ホンウナギである。
・輸入ものについては、二ホンウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギなど。
・ヨーロッパウナギは平成19年にワシントン条約の附属書に掲載
・平成21年から貿易取引が制限されている。

ウナギ資源管理対策

今後ともニホンウナギの持続的利用を確保するためには、資源管理対策の推進が必要。
・ニホンウナギを利用する日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイの関係国・地域間で国際的な資源管理に向けた協力を進める
・これらの関係国・地域間で取り決めた池入数量の制限を実施する
・シラスウナギ採捕、ウナギ漁業についても、資源管理の対策が進むよう対応。

注1:各年の池入数量は、前年11月~当該年5月までの合計値。平成15年~平成25年までの池入数量は業界調べ、平成26年~令和2年の池入数量は水産庁調べ。取引価格は業界調べ。
注2:輸入量は、貿易統計の「うなぎ(養魚用の稚魚)」を基に、輸入先国や価格から判別したニホンウナギ稚魚の輸入量。採捕量は池入数量から輸入量を差し引いて算出

・シラスウナギ(ニホンウナギ稚魚)の採捕量には年変動があり、国内採捕量の不足を輸入で補っている。
・令和元年11月~令和2年4月末日は、日本をはじめ中国・台湾等を含めた東アジア全域でのシラスウナギの採捕が好調で池入れも順調に進み、池入数量が上限まで近づいた。
・県によっては漁期途中で採捕期間を切り上げ、4月上旬で今漁期のシラスウナギ採捕を終了。

まとめ

うなぎは日本人にとってはハレの食材であり、大切な食文化でもあります。
しかし近年、うなぎの減少が懸念され続けています。
その背景には食の供給スタイルの変化(大量生産と消費)も関係しているでしょう。
うなぎが絶滅しないために私たち消費者にできることとは何でしょうか?
それは唯一、消費行動を変えることだと思います。
先ずはうなぎを取り巻く環境の現状を知ることで一人一人の行動が少しずつ変わったらいいなと思い記事にまとめてみました。

先日の土用丑の日は我が家ではうなぎもどきを作ってみました。
https://itadakimasulab.com/2020/07/22/1368/

近い将来うなぎがとれない時代がやってくるかもしれません。
その時はうなぎを懐かしみながらうなぎもどきを食べる運命になるのかもしれませんね・・・。

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