うがい薬で野菜のビタミンCを調べてみた!

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目次

今日の実験 うがい薬で野菜のビタミンCを調べてみた!」

必要な時間 30分 
難易度 ★★★☆☆

ビタミンCが含まれているかを簡単にチェックする実験をやってみた!

用意するもの

・うがい薬(ヨウ素入り)
・水
・野菜(今回は赤・緑ピーマン、人参)

手順

1.野菜の汁をとるため、フードプロセッサーので粉砕してろ過

2.うがい薬を薄めて均等に分ける

3.ピペットで量を観ながら少しずつ加え色が消える地点を探す

4.人参をすりおろし、ピーマンエキスに加える
  (人参の中のアスコルビナーぜの作用をみる)

5.3と同様にテストしてみる

結果

・緑ピーマンは色を消すのに1.5ml使った。
・赤ピーマンは  〃   0.7ml使った。
・人参のすりおろしを混ぜたものも色を消すことができた!

台所実験家サッキィの解説

ここではなぜうがい薬の色が消えたのか、何が起こっていたのか分かりやすく説明します。

変化について

うがい薬にはヨウ素I 2が含まれていて通常茶色を呈しています。一方でビタミンCは強い還元作用(酸化したものをもとに戻すチカラ)があるビタミンです。(※酸化とは酸素とくっついて錆びるような反応のこと)
今回はビタミンC(C6H8O6)がヨウ素(I2)を還元してイオンの状態(2I⁻)になることで色が消えます。
↓化学反応式で表現するとこのようになります。↓
C6H8O6+ I2 → C8H6O6+ 2I⁻ +2H⁺

実験の結果、緑ピーマンは1.5ml、赤は0.7mlでヨウ素液の色を消すことができました!

赤と緑比較結果の考察

赤ピーマンが緑ピーマンの半分以下で色を消すことができたということは、緑ピーマンの倍以上ビタミンCが含まれるということが予想されます。
実際、食品成分表で確認してみると、100gあたり赤が170㎎、緑は76㎎となっています。
結果の割合をみても結構当たってます!

人参のアスコルビナーゼ

ところで、人参には「アスコルビナーゼ」というビタミンC分解酵素が含まれているので、ビタミンCが多く含まれる野菜とは一緒にしない方がいいと言います。
そこですりおろした人参を赤ピーマンの汁に加えビタミンCが無くなって色を消すことができなくなるのでは?と思いやってみましたが、色は消えました。
私の中の仮説では、「今まで色が消えてたのに全く消えなくなった!ビタミンCが破壊された!」みたいな結果を考えていたのですが、全く逆でした。
時間をおいて確認しましたが1時間経過したものも色を消すことができました。つまり、アスコルビナーゼは働いていなかったことになります。
つまり、人参とビタミンCが多い野菜を合わせてはならない説が崩れてしまうことになります。
とはいえ、この一回の実験で結論付けるのは早いと思いますので、これについては今後も実験を続けていきたいと思います。

まとめ

今回は身近な清涼飲料水のビタミンC含有について調べてみました。他にもビタミンCを含む食品はたくさんあるので、今度は別の食品で調べてみたいと思います。
身近なもので簡単に調べられるので、皆さんも是非試してみてくださいね!

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